11.05.2023
長距離測位システム(LDPS)
最大1.5kmまでの信頼性の高い、インテリジェントで柔軟な位置測定が可能
インテリジェントな磁歪式位置測定システムBTL LDPSにとって、長距離はもはや障害物ではありません。位置と速度の測定に最高の精度が求められる場合、Balluff は絶対測定距離測定システムを提供し、0.5 mm の繰り返し精度で 1.5 km の距離まで連続的に位置を決定することができます。したがって、このシステムは天井走行クレーン、ローディングブリッジ、ガントリークレーン、反転制御、さらにクレーンやトロリーの走行に最適なアプリケーションであり、プロセスクレーンを大型ロボットに変えることができます。
クレーンと一緒に移動するインテリジェントなセンサー技術
長距離位置測定システム(LDPS)は、Profinetインターフェースを備えた磁歪式位置測定システム、クレーンの移動経路に沿って設置された複数の位置センサー、その位置をクレーンに取り付けられた磁歪センサーで読み取ることで構成されています。その情報はコントローラーに送られ、クレーンの位置の絶対座標を高精度で算出します。さらに、制御システムに簡単に組み込むことができるソフトウェアファンクションモジュールもお渡ししています。
また、この計測システムには、移動経路に冗長なマーキングを施したフェイルセーフオプションも用意されており、アプリケーションの効率、信頼性、品質をさらに向上させることができます。このシステムは、摩耗やメンテナンスが不要で、衝撃、振動、汚染に影響されません。
クレーンシステムは、イントラロジスティクス、倉庫管理、あるいはさまざまな生産工程での商品輸送のために、世界中のさまざまな業界で使用されています。クレーンの荷重は非常に大きく、また使用場所によってセンサー技術に大きな要求があります。さらに、オペレーターはクレーンや制御システムの絶対位置を常に把握しておく必要があります。これは、滑走路に2台以上のクレーンがある場合に、より顕著に当てはまります。クレーンを正しく位置決めし、衝突を回避するためには、通常の環境条件下で一般的な性能を満たすレーザーセンサーが使用されます。しかし、ホールの汚染度が高い場合や、クレーンが屋外で操作される場合、レーザーベースのシステムは限界に達してしまいます。
Bang Kransysteme は Balluff の長距離測位システムを採用しました。「クレーンとともに移動する長さ約 4 メートルの距離測定システムは、あらかじめ定義された方式に従って移動経路に沿って取り付けられた位置センサを検出し、そこからクレーンの絶対位置を計算します。悪条件下でもクレーンの絶対位置を把握することが必要な場合、このシステムは理想的です」と、オートメーション部門の責任者であるDavid Böttigerは総括しています。
一目でわかる特徴とメリット
- 最大1.5キロメートルの測定範囲を持つ絶対位置測定システム
- 無接触・無摩耗の動作原理により、高い信頼性と低メンテナンス性を実現。
- 過酷な産業環境下での耐性(IP67)
- フレキシブルな設置が可能で、磁気マーキングへの自動調整も可能
- 最大±0.5 mmの繰り返し精度
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Magnetostrictive linear position sensor with a measuring range of up to 1.5 kilometers