ネットワークトポロジーの簡素化

すべての機器が IO-Link に対応

今日のロボットシステムは、特にロボットアームで多くのセンサシステムを必要とします。しかし、動的性能を保証し、エネルギー消費を最小限に抑えるには、アームをできる限り軽量化することが求められます。その他の困難な点は多極ケーブルの面倒な配線です。

IO-Link ではこうした困難がありません。デジタル通信規格では従来の産業用ケーブルしか必要ないので、簡単に設置を行うことができます。遮蔽導体を用いなくても、IO-Link はインテリジェントな機器に耐干渉性を保証します。

Profibus/Profinet から CC-Link/CC-Link IE-Field や Devicenet、さらに Ethernet/IP、EtherCAT に至るまで、Balluff の IO-Link マスタは各コントローラでの IO-Link を可能にします。そして何といっても IO-Link はフィールドバスに依存しません。IO-Link により実に様々な機器をこの構造に結びつけられるので、ロボットに関する極めて複雑な課題を簡単に解決でき、さらに操作の可能性が拡がります。このようにユニバーサル IO-Link インタフェースはインテリジェントな機器をコントローラに組み込みます。同様に標準アナログセンサも、Balluff の IO-Link アナログコンバータによりコントローラに統合されます。あるいはこのセンサを簡単に Balluff IO-Link ハブに接続します。IO-Link ハブはアナログ入力信号もデジタル化することができ、それを IO-Link マスタに転送します。IO-Link マスタにより、さらにアクチュエータやバルブターミナルも制御できます。その際、バルブターミナルはターミナルコネクタを介してのみ IO-Link マスタに接続されます。この場合も完全な機能を確立するには 1 本の標準ケーブルで十分です。

Balluff の IO-Link センサハブは、最大 16 のセンサまたはアクチュエータの信号を 1 つにまとめます。特に注目すべきは Balluff のカスケード接続可能な拡張ポート付きハブで、ここにはさらに 1 つのセンサハブまたはバルブターミナルを接続することができます。つまりこのハブを別のハブとカスケード接続し、さらに Balluff の 16 ポート IO-Link マスタに接続すれば、1 つのモジュールが最大 496 の入力/出力を伝送します。